2007-11-14

Theremin mini

10月中旬に地元の本屋で、 テルミンminiが付録の「大人の科学マガジン vol.17」を発見。9月末頃にテレビのローカル番組内で、もうすぐ発売、と紹介されているのを見て大変気になっており迷わず購入。帰宅後にウェブで検索したところ、付録が好評であっという間に品切れになった模様。そんな中簡単に入手出来た事を喜びつつ、自分が田舎に住んでいるのだと実感する。

さて、一先ず組み立てて遊んだ後、アウトプットジャック取り付けと調整用ボリューム外付けを施し、現在の姿が下の画像。

両方の改造を一度に行った訳ではなく、手持ちが在ったので先ずジャックを取り付けた。絶縁タイプのジャックを使っているのは偶々手元にこれが余っていたから。結線等は本誌改造記事に、と思いきやあまり詳しくは書かれていないのだよなぁ。

モノラルスイッチ付きのジャックには端子が三つある。一つはプラグのチップ (信号の通る先端部分) に、もう一つはプラグのスリーブ (黒い帯を挟んでチップの後ろにある長い部分、アースやグランドと呼ばれるライン) にそれぞれ繋がる。残るもう一つの端子はチップ用端子と接触しているのだが、プラグを挿すとその接続が切られて宙ぶらりんになる、という物でここでは便宜上スイッチ用端子と呼ぶ事にする。

という事で、一旦スピーカーからコードを外す。基盤から出ているスピーカーのマイナスに繋がっていたコードをジャックのスリーブ用端子に、新たにコードを用意してその端子からスピーカーのマイナスに、つまりジャックのスリーブ用端子を中継ポイントにしてハンダ付けする。一方スピーカーのプラスに繋がっていたコードはジャックのチップ用端子に繋ぐ。そして更に新たに用意したコードでスイッチ用端子とスピーカーのプラスを繋ぐ。これで外部出力用にプラグを挿すと内蔵スピーカーから音が出なくなる。

ジャックの本体への取り付けなのだが、上部カバー内部に付いているスイッチレバー押さえ棒切り取りが必須。その代わりにジャックで直接押さえれば良いのだろうが、それが出来る位置ではバックパネルのロゴを潰してしまう。私はそのロゴを避けるように位置取りし、ジャックとスイッチレバーの隙間に納まるように折り畳んだ紙をセロハンテープで纏め、ジャック下に両面テープで留めている。今の所問題無し。

調整用ボリュームは、もともと基盤に付いていた半固定抵抗を取り外し、その跡とボリュームポットの対応する端子とをコードで接続。このコード、あまり長くすると邪魔で収納し辛くなるので要注意。ポットは本体上部カバー上面に穴を空け取り付けるのだが、変形防止対策だと思われるリブが付いており、これを避けて穴を空ける。ポットの端子の向きによってはこのリブをいくらか削らねばならぬ。私は頑張って削った。

調整用ボリューム外付けで劇的に調整し易くなったかと言えば、ロッドを使うのよりは幾らかマシかな、という感想。勿論この方が便利なのだが、手間に見合うのか、と聞かれると困る。とはいえせっかく取り付けたのだからとグリグリ回していたら或る事を発見した。一番大きな音が出るポイントでは反応する距離が20cm弱くらいで音域2オクターブ程度、その次の音量のポイントでは音はかなり小さくなるが反応距離40cm位まで拡大して4オクターブはいけるのだ。実は私は改造前にこの4オクターブポイントを使っていた様で、その音の小ささにアウトプットジャック増設を決意したのだが、そうか、そういう事だったのか。4オクターブは人体アース用コードのおかげかと思っていた。

という事で本体改造前に作った人体アース用コード。目見当で切り出したのだが、後で測った所おおよそ1m20cm。片側は5〜6mm被覆を剥いて出てきた導線を紙縒っておいてハンダあげ (紙縒った導線の隙間に毛細管現象のようにハンダを流し込み固める技) をしておく。この部分は、電池ボックスのスイッチ側端マイナス用バネに引っ掛ける。コードのもう一方は20cm程被覆を剥き紙縒る。そしてその先端でコード本体が通る程度の小さな輪を作りハンダで固定する。最初に被覆を剥いた側からこの小さな輪に通すとサイズ変更可能な大きな輪が出来る。文字での回りくどい説明よりも下の画像の方が簡単に理解出来る。

この人体アース用コードを用意すると弾く時のポジションに余裕が出来て楽、かも知れない。

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