
オリジナルの Smoky Amp はIC一つとコンデンサ二つという極めてシンプルな基盤らしいのだが、私はICのデータシート通りに安定化や発振防止の部品も付ける事に。ただ、私が使ったLM386はアメリカ製でそのデータシート上のコンデンサが日本では入手しにくい値の為、日本製の同等品 NJM386 のデータシートを参照した。その他、左の実態配線図とも回路図とも付かない画像に在る通りアウトプット用のジャックも取り付ける事に。マスターボリュームやトーン、ゲイン用のポットを付けた人も居るようだが、うーんこのサイズに仕込む技量は無いなぁ、それよりもアンプフルテン状態で操作はギターというのがコイツの正しい使い方だよな、と無理矢理納得して今回は見送り。その内大きめのケースで試してみよう。
さて、札幌中心部まで行く用事が在ったので、狸小路七丁目の梅澤無線電機 (株) 札幌営業所へ突撃し、テルミンminiの外付け調整ボリュームも併せて部品を調達。
IC ¥ 94
ICソケット ¥ 8
電解コンデンサ四種 ¥ 199
積層セラミックコンデンサ二種 ¥ 62
抵抗 ¥ 4
スピーカー ¥ 157
モノラルスイッチ付きジャック ¥ 84
ステレオスイッチ付きジャック ¥ 136
電池スナップ ¥ 21
ユニバーサル基盤 ¥ 194
計¥ 959
一先ず基盤を仕上げた。部品の足を基盤裏で折り曲げてハンダ付け、電解コンデンサは全て寝かせて高さを押さえる。そして配線の長さを決めようと基盤とジャックを箱の中に入れると、ジャックと箱の隙間が気になってしょうがない。箱の厚み方向におおよそ4mmの隙間、ならば2mmのプラ板で挟み込もう、と思ったのだがふと目をやるとAmazon箱が。段ボールをを切った方が手っ取り早そうなので早速切り刻む。段ボールの厚み分を考えながら箱の中にピタリと納まるサイズに切り出し、ジャックとスピーカーを当てて取ったアタリに沿ってナイフをザクザクと差し込んだ後その跡を繋ぐ様に切ってゆく。スピーカーの裏側に一回り小さくなる段差が付いており、スピーカー用穴はアタリを目安に目検討でその大きさに空ける。その後段ボールを中に納め箱にも穴を空ける。そこにパーツ類を仮組して基盤への配線の長さを決定、取り出してハンダ付けしてしまう。仮組の過程で電池がピッタリ納まりすぎてスナップを付ける余裕が無い事が判明し、段ボールに追加工作。横側になる部分の片方を電池が納まる高さまで切り込み電池スナップが通る位の穴を空け折り曲げる。偶々この高さと基盤上端が一致してラッキー。箱の蓋裏に電池押さえのスペーサーも付けて、これでやっと最終行程、電装品の仕込みじゃ。スピーカー用穴から基盤・ジャック・電池スナップを中へ入れてそれぞれの穴から出す。ここでまた問題が発覚。横から出るようにしたアウトプット用ジャックが、底面から出るようにしたインプット用ジャックと干渉して斜めになって引き出せない。配線の長さをギリギリにしすぎた。アウトプット用の配線を付け直す事も考えたが、ああもうすぐ完成なのにそんな事やってられるかっ、という事でジャック穴を少し上へ広げて後は力技で納めてしまった。やってからどこか配線をきったのではと不安になるも問題なくて安心安心。ジャックをナット留めしてからスピーカーの表に飛び出ている部分と箱本体を木工用ボンドで固定。完成。
この音好きだ。出力も部屋の中で鳴らすのにちょうど良い感じ。シングルコイルのギターだとクリーンからオーバドライブまで楽しめる。ハムバッカーだとクリーンが出ないので、マスターボリュームかゲインが必要なのだな。簡単な回路なので色々な入れ物に組み込んで遊ぼう、筐体の加工を面倒に感じなければ。
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